クレバスは突然に

f:id:HerzTraenen:20180805173757j:plain気持ちのクレバスは突然にやってくる。
気が付くとすっぽりとのまれている。わたしは身動きも取れず、暗いかなしいそこに、ただ、耐える。
涙があふれる。ある日の義母の声が聞こえる。
『あんたのところへ子供たちをやるなら、養子に出した方がマシだ』
ひとしきり泣いて 、思う。確かにわたしの仕事は夜勤ありの週末なしだ。でもそのなかで今まで子供たちのご飯、仕事の合間の子供つれての遊び場 、朝夕の保育園のバス乗継での送り迎え、買い物、洗濯、やったのはわたしなのに。あなたの息子は、家賃や生活費どころかオムツも買わないのに。赤ちゃんを叩いたのに。
おかしい。こんな戯れ言、ずーっと言わせない。
脅しに負けない。必ず、守ってみせる